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リトル・オデッサのgeminidoorsのレビュー・感想・評価

リトル・オデッサ(1994年製作の映画)
4.4
隠れた良作と呼んでしまおう。
こういう映画に会う(遭う)と静かな余韻に"時間をありがとう"って思う。

ティム・ロスはどんな映画に出てても、立ち居振る舞いの影というか眼差しの奥に、饒舌でない切なさや哀しみが宿っていてワタシにはいつしか引きつけられる俳優の一人だ。
例えばブラピなんかと比べたら身体の大きさも恵まれてはいないし、どうやらかなり悲しい過去を背負って這い上がって来た輩だからなのかな…

本作で弟役は"何処かで観たなぁこの哀しく綺麗な瞳?"って思ってたら、"アメリカンヒストリーX"でも弟役の少年だったんだね。
ティムと寝る女性は"コミットメンツ"に出ていた女優かな?珍しい配役だね。でも生意気な態度でよかよか。

惜しむらくは焼却炉前で、事が済んでから仲間に銃を捨てさせるシーン。
あの捨て方じゃ、隠れて見ている弟が拾う筈だと、観てるワタシらにバレバレだわさ〜
ストーリー全体の流れの中、重要な転換や鍵ポイントは"視点を交わしつつ何気"でないと!なもし。
だって銃だしさ!わかりやす過ぎも又困る。

本作、超A級でなくとも当たり。ワタシには裏A良品かも。
好みのツボ押さえられたと云うのかな^ ^
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