花

戸田家の兄妹の花のレビュー・感想・評価

戸田家の兄妹(1941年製作の映画)
3.8
2024.11.6

お話の筋がわかりやすくてこっちはちゃんと観ることに成功!!!実写の松竹マークよ

小津安二郎ちゃんと観たのはじめてだったけど、引きのアングルのときの日本家屋のふすま続きの部屋を、ふすまちょい見せ+手前のモノたち+ランプでレイヤーにするのが印象に残った 寄りの時も三分割のどこかに綺麗に収まる 日本の家って綺麗だね 着物の色が見えないのが残念

節子さんのちょっとした仕草もとてもかわいかった〜、用意した紅茶が無碍にされたときにエプロンを投げて叱られてナデナデするのとか、お兄さんに縁談の話を持っていって出ていくときにかけてあったポーチをちょっと叩くのとか、基本しゃなりしゃなりとして、S字の形になる感じが淑やか……お姉さま方も同じく淑やかだが、淑やかに嫌味を添えると迫力になることがわかった………
お話自体は古いお家問題みたいな感じだけど、あんなにお母さん立場弱くなるんだ?!(戦前は相続のルールが違うのか?!)というのと、女中の人の扱い方すごいと思った〜子どもの頃からあんなふうになんでも頼める目下の存在がいるのって明らかに悪影響ありそう そして、おそらく立場が一番上の亡くなったお祖父様の実子の方が居候した時立場弱いのめっちゃ不思議だった お兄ちゃんかっこいいが滑舌悪すぎる

お友達とカフェで「安くてたくさん入っているものを頼みましょう」って相談してたのもかわいい 少年がおばあさんに顕微鏡でハナクソ見せるシーンだけ古今東西感すごかった

植物の小鉢が並ぶシーン、最後のお兄が海に逃げるシーンが印象的
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