戸田家の兄妹の作品情報・感想・評価・動画配信

「戸田家の兄妹」に投稿された感想・評価

最後が痛快‼️昔の親子関係はお互いに思いやりがあっていいなー
ボロくても女中さん付きの別荘暮らしじゃダメ?
台無し一周忌。
1941年製作の映画。小津安二郎監督作品。

戸田家は5人兄妹、ある日父である進太郎が急逝。多額の借金により屋敷は売却、そこに住んでいた母と末っ子の節子は、長男の進一郎の住まいに移ることとなった。
しかし、進一郎の妻和子と馬が合わず、長女の千鶴の住まいへ移るのだが・・・。

親の扱いに面倒くさがる家庭を持った子供達。間違いなく『東京物語』の前身となる作品ですが、こっちも面白いです。

大きく異なるのはラストの痛快劇。小津作品のなかでもスカッとした作品じゃないかと思います。若干の寂しさ、後味の悪さが残るのが小津作品らしさでもあると思いますが、この感じも気持ち良いものです。

長男進太郎の妻を演じた三宅邦子さん、この時まだ25歳のはずですが、12年後の『東京物語』でも同じく長男の妻を演じておりますね。
次男昌二郎役の佐分利信さんは、金田一シリーズの『獄門島』で和尚やってた方でした。
1941年公開作品。この年の12月には太平洋戦争に突入するというご時世。日中戦争中だろうに、まだこういう映画が作れたのだなぁ。
上流階級だからか、みな日本語が美しい。喧嘩しても嫌味を言っても、品がある。
ストーリーとしては、後の『東京物語』へつながっていく作品。
Kogarath

Kogarathの感想・評価

4.2
小津監督が日中戦争から帰還した後に撮った作品。
大家族と、そのゆるやかな崩壊。時代の変わり目。以前の作品とはテーマが明らかに違うと感じる。後の「東京物語」などの原点と言えそう。

母と三女を厄介ものにする長女と長男嫁のナチュラルな嫌な奴っぷりが見事。昔の映画を観てこんなに腹立たしくなること、なかなか無いよなあと思う。
その分、三女と次男の仲の良さが際立って見える。むしろ異常なくらい。佐分利信、めちゃカッコイイっすね。

そして緩急のつけ方がうまい。序盤ちょっと展開が遅いなあと思ってたら一気に葬式の場面に飛ぶ。ずらっと並んだ帽子のカットがすごい。
構図も端正で美しい中、急に画面を分割するようにど真ん中に柱が映ったりしてゾワゾワさせてくる。

惜しむらくはフィルムの状態のせいか、ノイズが大きくてセリフが非常に聞き取りづらい。(これはアマプラだけ?)早口だし滑舌もいいとは言えない。これだけで結構疲れてしまった。
このあとに『父ありき』を見ても思ったことだが、老人が「あ〜今日はいい気持ちじゃった」みたいなことを言い出したら死のサイン。
土偶

土偶の感想・評価

3.5
震災のことにさらりと言及した台詞が。
戦時体制に入りつつこの時代にとっては関東大震災の記憶なのよね。よく触れることできたな。

「ご機嫌よう」が自然に使われる大家族の物語。親が歳をとり子の世代になると、互いの関係がギクシャクするのは、戦争前の映画ながら変わらないのだな…。
EF

EFの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

小津映画は救いがあって良い。
人間の汚い部分と綺麗な部分の両面性の描き方が絶妙。
「安くて美味しいもの、そして沢山あるもの」が良いってまじでわかる。
海大

海大の感想・評価

3.8
結構小津作品の中では過激な映画だったな。お姉さんの早口イジワル言葉がすごい怖かったし、次男がみんなを論破していくシーンは小津版の家族ゲームのように思えた。
最後のオチは最高でしたね、、。恥ずかしくて浜辺へ逃げていく次男。かわいいラストでした。
まぁ面白かった。最初に提示される苗木と九官鳥は、転々とする母と節子の所在を示すモチーフとして機能していた。最初の場面で撮った家族写真そのものを見せなかったのも意図的に感じる。あからさまに、当時のブルジョアへの批判が散見された。お菓子の食べ残し、リンゴの食べ方に節子と母が文句を言う場面もそうだし、並列的なプロットで示される長男、長女家族の冷たさもそれをよく示している。
あとは、まぁ、明治が打ち立てた「家族」の崩壊、家父長制の堕落といったイデオロギッシュな主題は否応でも見えちゃうよな。その落とし前を、家庭内でも立場の低い次男や三女がつけるという展開は、同時代の新しい家族制を示す象徴的なものになってるように思う。
他に、深く考えたことはないな。
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