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越前竹人形のoのレビュー・感想・評価

越前竹人形(1963年製作の映画)
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以前見た時はいけずな喜助はんと思ったものだけど、やはりこの男と女のすれ違いは物悲しい。
でもやっぱり親父が遊んでいた女性を迎え入れるにはあまりにもウブな男で、仕事が認められてからの周囲の人たちへの振る舞いは気も器も小さいように思えてならない。
名カメラマン宮川一夫さんの撮影は美しく、若尾さん目当てなら一見の価値あり。
終盤、出番は少ないながらも中村鴈治郎さんの存在が光ってる。
西村晃は憎たらしく役柄がよく似合うけれど、不本意に身ごもってしまった女性が困り果てる姿を見るのは心苦しく、展開を知らず見た人は少なからず傷つくと思う。
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