越前竹人形の作品情報・感想・評価

「越前竹人形」に投稿された感想・評価

容赦無い感じ、異様な不気味さ、わなわなと戦慄する、これぞ求めていたTHE大映的作品。

お互い想いあっているのに上手く通い合わないのがもどかしく、一人でさまようあややが余りにも切なすぎた…あややにはもっと狡猾でいて欲しい!

そして川辺の衝撃的なシーン。結い髪が解けて水面に垂れてしまう描写!痛々しさがすごい。苦しさに悶える彼女に共鳴し、こちらまでお腹が痛く成ってくるほどに痛がる演技が上等。色々込み上げてくるものがあった。


あややは当たり前に美しく、しっとりとした役柄もまた素晴らしい。
遊郭歴が長いにもかかわらず貞淑な雰囲気を感じさせる良き妻。
旦那の芸術的なまでの空回りっぷり。
中村鴈治郎の察し力を分けてあげたい。
中村玉緒のパリッとした良い娘役は最高💯 人を見定めるような目線ラブ。

喫煙シーンがイケてる作品でもあり。
良い塩梅に竹人形がおどろおどろしさを醸し出す。この後味の悪さはやっぱり大映ならではの魅力でクセになってしまう。
中盤まで退屈しながら観ていたが、演出が若尾いじめに入ると途端に1段階ギアが上がる。若尾の髪が水に揺れる船上のショット、雷光で暗闇の中から若尾が浮かび上がるショットが凄い。
ラストが 漫画にっぽん昔話みたいでした。

このDVDジャケットで、ポストカードを制作販売してほしい✨
MegmiTanak

MegmiTanakの感想・評価

4.0
竹人形で始まり、終わる、“呪われた竹人形”のようなお話。

悪いのは京都の昔馴染みの客だけで、他は皆他人を想いあって生きている。それ故にやるせない…

あの時こうしていれば…
もっと素直に愛してあげていれば…
後悔先に立たず。
あら、こんなところに中村鴈治郎…

もっとどろどろした夫婦の話かと思ってたけど、竹ヲタと中村玉緒のおかげで、思ったより爽やかな話だった(途中までは!!)

竹林のザワワ…って落ち着くような怖いような、不思議な画だこと
船が木にぶつかって喘ぐ若尾文子からの、川にそよぐ解けた結い髪のなんともいえなさ…その後の川面のアップのやり切れない感。そしてそれを全て支える若尾文子の美しさ。特に冒頭の墓参りでの雪の降るうなじの色気ときたら…!
観た数は少ないながら、この映画の若尾文子が一番美しい。
すれっからし、毒婦、清純無垢、あらゆる女を具現化する女優、若尾文子たん。ここでは薄幸このうえない女性の人生を魅せてくれる。
「幸せになって欲しい」と切に願いながら観てしまった。映像も美しい。そう、映像美しす。
それにしても…男、何やってんだよ、馬鹿。女1人幸せにせずに人形人形って…引きこもり童貞フィギュアヲタクめ、童貞モデラーめ。
昭和初頭、越前の寒村で竹細工の職人をしている主人公は父の死をきっかけに知り合った遊郭の芸妓に一目惚れし身請けする、そして2人の生活が始まるが、、、

とにかく若尾文子が美しい、それをわかってそれを目的に見てるんだけど、やっぱりいいですねー
中村玉緒も愛嬌があってかわいくて情があってのいい役してました

時代は昭和って明示されているけど芸者姿や寒村の様子から時代劇のような錯覚もしてしまう、その辺はモノクロ効果も大きいのかなー

内容やオチは文章に書くとそれだけなの?って感じになりそうだけど、あの時ほんの少し違っていればみたいなすれ違い、運命のかけまちがいみたいなもので、これから、今からが幸せになれるのに!っていうのがうまく描写されていて結構響いてきます

見た直後はそんな終わりはどうかなと、幸せになる姿が見たかったと思ったけど、成就しなかった故の感慨、いろいろと考えさせられました
2013年1月28(月)、池袋・新文芸坐で鑑賞。 

物語は「昭和のはじめの頃」という文字が出て始まる。 
山奥で竹細工を生業としている喜助という若い男がいるが、親父が亡くなったばかりで、ある日、女性が仏さんに線香をあげに来る。喜助が名前を尋ねると「芦原(あわら)の玉枝どす」と色っぽい京都弁は若尾文子。 
雪降る中、仏さんの墓の前で合掌する「若尾文子のうなじが美しい!」。『世界一のうなじ』だと思う。 

喜助は「芦原の玉枝」というキーワードだけで玉枝を探し出すが、遊郭の女。喜助の親父も通っていた。その後、いろいろとやりとりあるが、玉枝が村に来て喜助と結婚する。 

しかし、「水上勉の原作であるから、このまま終わるはずもない」と思い始めた頃、夫婦になったのに喜助は玉枝と夫婦の営みを全くしようとしない。自分にとっては、もうじれったくてじれったくて仕方がなかった。「若尾文子を妻にしておいて、何だコイツは!信じられない奴だ!」と映画を忘れてイライラしていた(笑) 

そして、喜作の作った竹人形が金賞を取るが、その関係で、竹人形の買い付け屋の番頭(西村晃)に犯されるように玉枝は身体を奪われる。 
その後、玉枝の妊娠・流産、二人の悲劇へとなだれ込む。 

本作は、なかなかドラマティックな展開で、あれよあれよという間もなく加速した物語が展開するあたり、観てよかったと思う作品であった。
映画男

映画男の感想・評価

4.7
若尾文子もインタビューで言うてたけど、やっぱりカメラマン宮川一夫の功績がすごい。ホンマに全部の画が綺麗。風情がある。

セットもえげつないな。真夏の京都で雪のシーン撮るて、、むかしの日本映画のパワーはすごかった。

それにしても、この映画実話を基にしてるねんな。いや哀しすぎるわ。
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