松長もんど

アラバマ物語の松長もんどのレビュー・感想・評価

アラバマ物語(1962年製作の映画)
4.6
黒人差別や隣人”ブー”との関わりを通して、社会と言うものを知り成長していく子どもたちの物語。

ケチの付けようが無いTHE名画。
オープニングのセンスが抜群で一際目を引く。冒頭ほんの数秒で一気に引き込まれた。素晴らしい。

スカウトとジェムは隣人”ブー”の恐ろしい噂を耳にし、まるで冒険でもしているかのように彼の家を探り回る。
一方では、父親で弁護士の”アティカス”が黒人の免罪事件を担当することとなる。
この2つの大きな出来事が交差して進む中で、雰囲気がガラリと変わる物語の構成と展開が非常に面白い。

全体を通して、純粋な”子どもたち”からの視点で描かれているので、差別や偏見と言った描写がより克明に写し出される。

絵に描いた様な美しい作品。