完璧すぎるストーリー。深すぎるラスト。久々衝撃。こんな機知に飛んだ発言をサラッとできるスカウトもすごいがw
驚くアティカスに、スカウトは以前アティカスから言われた、「他の鳥を殺してもモッキンバードを殺してはいけないよ、あれは他の鳥を真似するだけの害のない鳥だから」を思い出し、アティカスに(ブーを人前にさらすことは)「モッキンバードを殺すことと同じだね」と言う。
害のない(人は殺したが中身はいい人の)ブーを人前に晒すのはいけない。
正当防衛で刺して、人を殺したとしても、二人の子供の命を助け、賞賛されるはずのブーを人前に晒して注目の的にするのは、障害を持った彼にとって可哀想。こんな解釈でいいのかな。あのシーン、すぐには理解できなかった。
白黒映画だけどこれは万人に見られるべき。妥協、話し合いで解決しようとスカウトに教えていたお父さんが、最後は保安官に妥協をする(弁護士という本当は事実に誠実でなくてはならない職業なのに、というとこがポイント)。
”St Vincent”でこのアラバマ物語が学校の教材として使われていたが、アメリカではよく使われているらしい。確かに道徳の授業で取り扱われるべき題材。少し難しいけど。最後に事実を闇に葬ったアティカスに賛成か反対か。ディスカッションしごたえのある作品だ。スタンドバイミーぽい
久しぶりに日本語字幕で見た。なんてスムーズ