1962年公開作品。今作はハーパー リーの同名小説が原作となっている。リーの自伝的小説でピューリツァー賞も受賞している。
人種的偏見が根強く残るアメリカ南部で、白人女性への暴行容疑で逮捕された黒人青年の事件を担当する弁護士アカティスの物語。しかし、物語はアカティス弁護士ではなく、弁護士の娘からの視線で展開していく。
アカデミー賞作品賞を獲得した「グリーンブック」と同じく黒人の人種差別が主なテーマとなっているが、今作の方が重い...
ちなみに...2003年にアメリカ映画協会が選んだアメリカ映画100年のヒーローベスト100では、アカティスを演じたグレゴリー ペックがインディ・ジョーンズやジェームズ・ボンドといったスーパーヒーローを抑えヒーロー部門第1位を獲得したらしい。
他にも本作はアカティスを演じたペックは原作に近づくため体重を増量。ペックを見た原作者リーはモデルとなった本物の父親かと思い泣いてしまったとか...さらにセットもリーが見て自分の田舎だと錯覚してしまうくらいの出来だった...
今作は色々なエピソードがあり、それらを知ってから観るのも楽しめると思う。
さらに...今作はなんと！あのロバート デュバルのデビュー作である！失礼だがまだ髪がある頃の彼を見るのだけでも価値はありますぞ！
