このレビューはネタバレを含みます
なんてことのない話なのだが、デ・ニーロの怪演とスコセッシの露悪的過剰演出が炸裂しまくっており、恐怖を突き抜けた異様な祝祭感すら存在している。花火をバックに登場するデ・ニーロ、マジックミラー越しに入れ墨を見せることで復讐をアピールするデ・ニーロ、車の下に捕まり続けるデ・ニーロ、船の上で裁判をはじめるデ・ニーロ、謎のネガポジ反転、カメラに向かって歩いてくるデニーロ、ラストのダニエルの独白など、10分に一度アガる場面が挟まれる。スコセッシ的な作品なのかどうかは判らないのだが、本当に面白かった。