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ふるさとの歌のSEULLECINEMAのレビュー・感想・評価

ふるさとの歌(1925年製作の映画)
4.0
物語自体はあまりにも露骨なプロパガンダ映画。しかしプロパガンダ映画だからこそ現在に至るまでプリントが残り続けたわけで…というなんとも皮肉な経緯を持つフィルム。
ピクニックの場面の自然の中に人物を置く描写は紛れもなく溝口健二だったし、何よりこの頃から湖の撮り方が抜群に上手い。フラッシュ・バックや主観ショットのようなものも各所で使われていておもしろかった。あとやっぱり、溝口のロング・ショットは人を撃ち抜く凄まじい何かがある。
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