【非道な行為の向こう側】
北野武映画としては珍しい初の続編映画。
仲間とは何をもって絆とし、そして憎いはずの
本来なら親の仇である者との即席の信頼関係や
自身の目的のためなら他人の命など虫けらの
ように踏みにじっていく描写は流石の北野武。
誰が何を信じ誰と手を結ぶのか。ヤクザの世界
ではビジネスでは無く己の私欲。どこでそれが
プツンと切れて殺してしまうのかが単純明快に
目の前で繰り広げられ、ヤクザって本当に屑の
塊なんだなと痛感させられる。
前作同様に胸糞刑事の暗躍がスパイスとなり
ストーリーを牽引するが、今作で鉄槌が下り
納得のエンディングを迎える。
前作の伏線回収も後始末もバッチリ決まり
「2は駄作に終わる」を見事に払拭した映画。