ほほほい

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君にのほほほいのレビュー・感想・評価

4.4
とても思い出深い作品。
初めてエヴァを見たのは中学2年生の頃。ちょうどシンジたちチルドレンの年代だったので影響されまくってしまった。テレビシリーズの終盤から、思春期の心を抉るような内容が続き、見ていてどんどん暗くなっていった。そして最終話で当時の私には「???」な展開で終了し、続けざまに本作を鑑賞。
初っ端から例のあのシーンが流れ、その時家に家族がいなくて本当に良かったと思ったのは今でも忘れない。
最も印象的だったのは弐号機が復活した量産型にズタズタにされるシーンで、アスカ派の私には目を覆いたくなるような内容だった。
人類補完計画が発動し、甘き死よ来たれが流れ始めてからは、怖い、寂しい、美しいといった感情がグルグルにかき混ぜられ、映画が終わってからも暫く放心状態になっていたのを覚えている。

2014年、劇中の実写シーンでも登場した新宿ミラノ座のラスト上映で本作がリバイバル上映された。エヴァの聖地と言ってもいいこの場所での最期の上映に私も足を運んだが、そこは異様な雰囲気が漂っていた。スクリーンで自分が座っている席と同じ席の映像が流れ、なんとも不思議な感覚になった。上映終了後観客から拍手が起こったのは後にも先にもこの時だけだと思う。

これまで何回見たか覚えていないが、歳を追うごとに印象が変わる面白い映画だと思う。しかし中2の頃見たインパクトを超えることは絶対にないだろう。精神的に未成熟で不安定な頃に見るのがベストのタイミングなのは間違いない。
ほほほい

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