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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君にのGamのレビュー・感想・評価

4.0
「エヴァンゲリオン」って世界観への評価。
映画としては好きなとこも嫌いなとこも入り混じってる。アダム(渚カヲル)とリリス(綾波レイ)の神の声を借りて、庵野秀明が説教してくるみたいな感じがちょっとイヤ。「甘き死よ、来たれ」とかの終末観の演出はすごいけど。個人的には漫画版の展開の方がキャラクターが生きている感じがして好きだ。

それでもこの作品が沢山の人の心を救い続けてるのはすごく分かった。人類補完計画を否定することで、みんなの存在を肯定している。存在に不安を感じたとき、人はこれをまた見るのかもしれない。

ただシンジくんが前向きに人類補完を止めたくせにすぐアスカの首を絞めてるのは笑った。人は分かり合えない、別々の存在だからこそ寂しくないんだ!とか言っておきながら。たしかにきもちわるい情緒だ。
やっぱりみんな漫画を読むべき。ゲンドウのシンジへの想い、冬月のゲンドウへの僻み、加持さんがシンジに入れ込む理由、シンジとカヲル、シンジとレイの関係とかとか。主人公周辺の深掘りがすばらしい。
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