Chiaki

恋愛小説家のChiakiのネタバレレビュー・内容・結末

恋愛小説家(1997年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

小説家のメルヴィンは、隣りに住サイモンの愛犬を預かることに。極度の潔癖症で有名なメルヴィンだったが、嫌々世話をするうち犬とも触れ合えるようになった。その後、彼が気になっていたなじみの店で働くウェイトレスのキャロルと交流をもつようになり…。

いくつになっても恋はしたいね。
ベタにそんな風に思いました(笑)

メルヴィンは変人で自分のルールに従って生きてる人だからいつも意味不明なことや屁理屈を言って彼女を怒らせちゃうんだよね。

でもそれってなんとなくわかる気がしてしまう…。

好きなのにわざと嫌われるような事を言っちゃったり、逆に嫌いなのに良い人ぶった態度とっちゃったり。

でもそれって意味もなくやってるわけじゃないんだよね、案外。

理由があるんだよちゃんと!気づいてよ!行動の裏には隠したくないのに勝手に隠れちゃうメッセージがあるんです!!


ところで、メルヴィンのようにいきすぎた偏見をいだいた人の方が良い恋愛ができるのではと思う。


恋は障害があった方が燃えると聞いたことがあります。

上手く相手と意志疎通できない、自分または相手がそれを拒む。出会った時点でどちらかがメルヴィンみたいな人だったら好き合っているのにその心の距離は、地球一周よりずっと長くて毎朝、喫茶店で会っているのに遠距離恋愛と言ってもおかしくはない。

ただちょっとしたきっかけでその距離はみるみる縮んでその愛はロミオとジュリエット並。


別に愛の定義とかを主張したいんじゃなくて、単にメルヴィンみたいな嫌われ者の変人は嫌いじゃないってことなんですよ、この映画を見て思ったのは。

そんで一番印象に残ったのはサイモンがメルヴィンを励まし告白させるシーン。落ち込むメルヴィンに対して『君はラッキーなんだ』なんて
言っちゃうんだから(笑)


『君はラッキーなんだ。
 彼女を愛してる。』


もし恋愛に躓いてる人がいたら
私もこの台詞を使おう。
Chiaki

Chiaki