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恋愛小説家1997年製作の映画)

As Good as It Gets

上映日:1998年04月11日

製作国:

上映時間:138分

ジャンル:

3.8

「恋愛小説家」に投稿された感想・評価

bluesmoke

bluesmokeの感想・評価

4.0
ある意味で『バッファロー'66』と並びうる最高のマザコン映画の1つと言って良いように思います。青年期の終わり頃を描いた『バッファロー'66』に対し、本作は中年期以降のそれを描いている。

原題の『As Good as It Gets』が、同じマザコンではあっても大人の心情をうまく言い表しています。手にすることのできる最善という慣用句のようで、ベストではなくベターの積み重ねという機微にリアルな実感が宿っています。

若くて未婚ながら男にとって完璧な母性を注ぐ『バッファロー'66』のレイラ(クリスティーナ・リッチ)に対して、本作のキャロル(ヘレン・ハント)は母親としての奮闘を経たのちに女としての生活を取り戻そうとする。「俺が俺が」を受け入れてくれるレイラと「俺が俺が」を拒否するキャロル。この2人の対照も面白く思います。

またシャイで頑(かたく)なでマザコンなのは同じでありながら、身の上にまつわることを寡黙ながらも雄弁に語るビリー(ヴィンセント・ギャロ)と、雄弁ながらも自身のことは何も語らないメルヴィン(ジャック・ニコルソン)との違いも興味深く思います。

どちらがどうということではなく、青年期と中年期の男のリアルさがよく表れています。女のほうも、男のもつロマンにより添う余裕が年齢的に許されるレイラと、男のリアルを知りながらも年齢的な制限のなかでセカンドチャンスを得ようとするキャロルとの違いが、それぞれの作品によく表れているように感じました。

青年期には、ある種のナイーブさが未来を感じさせてもくれますし、だからレイラはビリーに体を許すこともできた。いっぽうキャロルのほうは、ナイーブさにつきあっている余裕はもうない。現実的な生活力とは別に、さらに"現実的なロマン"をこのひとはどれくらい見せてくれるのだろう?決してもう若くはないこの私に。

女性のそうした心情はよく分かるように思いますし、だからこそ映画のラストでメルヴィンが口にした言葉がたいへん素晴らしく響きます。「言い訳が必要なら、焼きたてのパンを買いに行くというのはどう?君が最高の女だということをこの世で僕だけが知っている。それが僕の誇りなんだ」

ほんの少し目の前にある"As Good as It Gets"を、この人はこんなふうに示してくれる。寝てあげてもいいわ。おっぱいが好きなら、眠るまで抱きしめてあげる。僕が女だったらきっとそう思います。

本作には、もう1人重要な人物であるゲイの青年画家が登場します。メルヴィンとの掛け合いによるコメディ性を演出しながら、ゲイというポジションからメルヴィンとキャロルとの男女関係に一石投じるような役回りを演じています。

そしてゲイである彼にとっても母性が重要な意味を持っている。強盗に押しかけられて負傷し展覧会は失敗。破産して失意のなかにある彼を救ったのはキャロルがもつ母性でした。

少年期のある出来事がきっかけで絶縁した彼の両親を、キャロルとメルィヴィンとの3人で訪ねるホテルのシーンがあります。入浴する彼女の背中をスケッチするなかで、彼は原点を見出し回復していきます。またキャロルにとっても、そのような回復をもたらすことができた自分に自信を取り戻していく素敵な出来事でした。

おそらく一般的に母性を描こうとするなら、それはもっぱら男性目線になってしまうように思います。しかし本作では、決してもう若くはない女(30代半ばのヘレン・ハントはとても魅力的です)が、中年マザコン男・母性を喪失したゲイ・そして何よりも大切な息子という3人の男たちによって、母性を中心とした女性性を回復していく話にもなっています。

この映画を僕は1998年公開当時、24歳という年齢で観ていますがあまりよく分かりませんでした。あれから22年が過ぎて、すみずみまでよく分かるようになったことも、僕にとっての"As Good as It Gets"の1つの形なんだろうと思います。

とっても良い映画でした。
みん

みんの感想・評価

3.9
主演2人のやりとりでクスクス笑ってしまう

ワンコとの友情が芽生えるところも好き
Piro

Piroの感想・評価

3.0
人の心と言葉って難しいなあ、と思った映画。
言葉を話すのが人間だけど、そんな他種多様な言葉、無い方がストレート。
言葉っていうコミュニケーションツールが発達しすぎた故の弊害的なものなんじゃないかな、
・訳ありの登場人物たちが織りなすとても不器用な恋愛ストーリー

・3人とも色んな葛藤や苦悩の人生を歩んでおり、それぞれがお互いに良い影響を与えていく様子が素敵

・言葉って人を幸せにしたり傷つけたり本当に難しいけど、気持を言葉にするって大事だなあと思いました
はる

はるの感想・評価

3.5
ジャック・ニコルソンと犬が可愛い映画。朝4時のお散歩、素敵でした。
k

kの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

強迫神経症のメルヴィンは症状の一つとしてウエイターのキャロルがいるレストランに通う。人を不快にすることばかり言ってしまうため、みんなから煙たがられる中キャロルだけは話をしてくれる。キャロルには病弱な男の子がおり、病気が悪化したためお店を辞めてしまう。メルヴィンは彼女をレストランに連れ戻すために一肌脱ぐ。その後、メルヴィンのお隣さんの出戻りプチ旅行にキャロルも誘い、彼女にこだわる理由が症状ではなく、恋だと自覚する。
2人は似たもの同士で、まさに恋愛不適合者(恋愛経験ゼロの男と子供を優先しすぎる過保護な女)。お互いが尖りすぎていて、全く噛み合わないが、だんだん相手のために削れ合って噛み合うようになる感じが恋だなと思う。
キャロルの最初の子供のことを言われて怒るシーンは同時に悲しみがみえる分、黙ってしまう絶妙なメルヴィンの表情になってしまう。
キャロルの電話のシーンの指の動きや、最後のキスの後の顔を歪めるところが彼女らしかった。
メルヴィンのだんだんと犬が可愛くなってしまうキャラクターがとてもチャーミング。なかなか言葉が出てこない時の間がさすが。
apple

appleの感想・評価

3.8
いぬアホかわいすぎる
本当は人を傷つけるようなことを言いたくないのにいつも余計な一言を言い周りから嫌われる孤独な恋愛小説家
冷酷なはずなのに女性のファンができるほど女心を本の中では理解してるのが不思議だけど、それは彼の本当の内面なんじゃないかなって思った。

恋愛小説家って題名微妙、英題の方がやっぱり合ってると思う
おみ

おみの感想・評価

4.0
オスカーを獲った主演2人もだけど。グレッグキニアもかなり良い味出してると思うんだよー!
そして全てはあの犬な!

ひっさびさに観たらほんと優しさに包まれる良い映画だなぁ。
人が人を本当に思いやるという事を不器用に描いていて、お母さんが「完璧なボーイフレンドなんていないのよ!」って言うシーン好きだなぁ。
ラストの長い告白のセリフもラストカットのパン屋のとこも、なんて良き映画だ
China

Chinaの感想・評価

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わんちゃんと飼い主の間を何とか取り持とうとするとこ好き😂かわい😂
私もとんでもなくひねくれてて人付き合い苦手なのでスゴい共感できるw
素直になりたい、、
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