そのジャック・ニコルソン演じるメルビンは潔癖症で神経質というより強迫性障害だよね。
その上、偏屈で偏見と毒舌が激しい。
でも、実は善人なのに善い方の自己表現がとても不器用な恋愛小説家。
メルビンが毒づいたり爆発したりするたびに笑える。
端から見てると「なんだよ、そんなことくらいで、小さいヤツだな」と思い笑えるんだけど、人とのつきあいが希薄だと世界が小さくなり自己中心になってしまうんだろう。
自分の中の｢～ねばならない」という強迫がそれに追い打ちをかける。
最後の方で「きみは幸運なんだ。キャロルを愛しているんだから」と言われるシーンがあるけど、キャロルから愛されているのではなく、メルビン自身がキャロルを愛しているということが重要なんですね。
さすがに恋愛小説家だけあって口説き文句はお見事でした！
ジャック・ニコルソンも相手役のヘレン・ハントもゲイ役のグレッグ・キニアもとても良かった！
あ、廊下でオシッコしちゃってダスターシュートに放り込まれてしまうワンコもいい演技してたわ
