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キューポラのある街のmikumiku1188のレビュー・感想・評価

キューポラのある街(1962年製作の映画)
4.5
50年前の作品を今回初めて観た。子供たちの姿に感動。

高度成長期の日本。当時の産業の中心的存在だった鉄鋼業の鋳物。その工場が集中しキューポラのある街と呼ばれた埼玉県川口市が舞台になっている。
鋳造工場に勤める父親を持つ娘に当時17歳だった吉永小百合さんが演じている。弟に市川好郎さんが演じている。父親が企業の合併により、リストラにあい貧しい生活が余計に窮地に陥る。娘は中学校の修学旅行に出かける朝に両親が喧嘩をするという家庭環境にも嫌気をさし旅行に行かず一人悩む。しかし学校の恩師や友人たちとの交流により弟と二人力強く生きて行く姿を描いている。

50年前の作品と云えば吉永さんは現在67歳と言う事になる。50年もの長い間最前線で活躍できる素晴らしさをこの作品の中に感じ取れると思います。

そして、この作品が作られた当時の庶民の姿が実によく描かれて居ます。今の20代の人々にとって、これが日本人の生活か?と目を疑う様な生活に感じる事でしょう。私たちを育ててくれた親たちはこんな世界で生き抜き今の日本を築き上げたと言って良いと思います。

先日、外出した帰りにTSUTAYAさんに寄った所、DVDマガジンの創刊号がまだ残っており購入してきた物です。
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