キューポラのある街の作品情報・感想・評価

「キューポラのある街」に投稿された感想・評価

kitrustz

kitrustzの感想・評価

3.5
ダメ親父だし、貧乏は辛い。。。でも健気な吉永小百合演じる女子中学生が希望を捨てない姿に陽が射す将来を感じます。クレイジーキャッツ映画が人々を笑わせ始めた頃。裏で、こうした作品も上映されていたんですねぇ。。。

ちなみに古い作品は、その時代の風景、風俗、世相がギュッと詰まっていて追体験している気持ちになれるのが魅力です( o´ェ`o)。
電気羊

電気羊の感想・評価

3.6
キューポラとは鋳物工場の煙突ことだとか。知らんかった。この時代は労働組合が赤=共産主義のように扱われていたり、女の子の進学否定や朝鮮人差別があったりとまだまだ色んな権利が蔑ろにされているのが分かる。自分が幼稚園くらい頃だった昭和初期の懐かしい街並みが郷愁を誘うな。ロクでもない酔っ払い親父、母親の内職、集団就職、ちょうちんブルマ、トレパン(トレーニングパンツ)とかいう単語も何十年ぶりかに聞いたぞ。主人公の女の子(吉永小百合)の貧乏の連鎖についての考察があるが、真理だよな。北野武の母親が貧乏の連鎖を断ち切るのは学歴だと言っていたが本当にその通りだと思う。それにしても天然物アイドルの吉永小百合が可愛い。

このレビューはネタバレを含みます

勧められて観たらとても良かった!
「職人」であるプライドを捨てきれない父、「女の子らしからぬ」利発さと勇気を持つジュン、わんぱくだけど優しい弟、朝鮮人と日本人の間に生まれ、家族離れ離れになっていく子どもたち…
みんなが社会が生んだ歪みの前で苦しみ、途中やりきれない思いになった。でも、そこにはちゃんと希望があった。誰かの優しさに気づきその手を取った時、目の前にある希望を信じてまた歩き出すことができる。
一人じゃ何もできないけれど、仲間がいるから前を向ける。
それが精神的な面にとどまらず社会をも切り開けるという広い視野で描かれているところが素晴らしい。
原作の小説もぜひ読みたい。
KICCO

KICCOの感想・評価

3.5
可愛さ弾ける吉永小百合。

貧しさの中で奮闘するジュン。
切なすぎるなと……ずっと……
ジュンが泣き叫ぶシーンはほんとに心が乱される。
yukako

yukakoの感想・評価

4.7
とても良い映画。家は貧乏、父親は亭主関白な上にダメ親父、高校進学はしたいがお金がない。などとかなり悲惨な環境にも関わらず清廉潔白で正義感の強い長女ジュンを吉永小百合が演じている。この映画で描かれている金持ちの家の人々は皆心に余裕があって暖かく、家族が仲良くて、優しくて。それを思わず僻んでしまう自分の心の貧しさに、心が貧しいから貧乏なのか、貧乏が心を貧しくするのか 自問して苦しむジュン。貧乏でも幸せだった時代 という美学からは程遠いが、悲惨な現実と、それでも前向きな少女の姿に救われる。そして吉永小百合と浜田光夫のコンビ、若くて爽やかな2人の距離感が甘酸っぱくて素敵。
鋳物工場の象徴であるキューポラが建ち並ぶ埼玉県川口市。
石黒辰五郎(東野英治郎)も鋳物職人として小さな鋳物工場で働いていたが丸三という大工場に買収され辰五郎は職を追われてしまった。
辰五郎の家族の妻トミ(杉山徳子)、中学生の長女ジュン(吉永小百合)、2人の弟らはただでさえ生活が苦しかったのにさらに苦しくなってしまう。
辰五郎は酒に溺れ・・・。

貧困がさらに貧困を呼ぶループがとてもよく分かる作品でしたね。
昭和の話ですが、決して現在の世に当てはめてもおかしくはない。
ま、この父親のような横柄な態度は現在なら即離婚かもしれませんが(笑)

何が気になったかというと在日朝鮮人が帰国していく姿なんですよね。
この時点ではみんな平等“共産主義”な国が出来るとそれなりに希望を持って帰国されてたんだな〜ってね。
まさか現在に至る独裁国家になるとは思ってなかったんだろうねぇ。

吉永小百合の昔の作品は結構見てますが、やはり彼女の透明感は別格です。
当時の男どもが夢中になるのも分かります。
この映画を観て思ったのは、
今のこの生活がいかに幸せかってこと。

優しい父、優しい母、兄弟、
楽しい大学、
時々行く旅行、


当たり前のすべてが幸せだ。


この時代の映画にしては、
カットの繋がりが丁寧で綺麗だった。
それだけじゃなく、
ストーリーも ちゃんとしていて、とても良かった。

ただ、1つ。
セリフが口とズレすぎ。
昔の映画だから仕方ないって言えないほどズレていた。

まあ、気になんないっちゃあ 気になんないが。。。
貧しい暮らしの中で身を粉にして働き勉強するという吉永小百合の役がなんか自分のイメージと違って新鮮でした。
いわゆる人情劇でそれこそALWAYSシリーズあたりの原点でしょうか。
だから正直「文部科学省推薦!」みたいな匂いのする物語でもあるのですが、演出やテーマは意外に攻めた内容でした。

遠景で何度も映される高架鉄道とそこに対比される貧窮な暮らしの生々しさ。
そこにプラスして北朝鮮への帰国問題も盛り込まれて(その着地が今日的に見るとどうなのかということは別として)いるのはこの映画の先鋭さを物語っています。
主人公ジュンが後半にかけて心が折れてしまうあたりの展開も結構エグかったりします(自分より裕福な家庭の同級生を見てしまうシーンの哀しさ!)。
またシーンごとの構図や撮影も意外といったら失礼ですがハッとさせられるものもありました。


そういった重いテーマを扱いつつも最後には普遍的な友情の尊さを歌い上げるのが感動的。
当時の風俗や朝鮮問題をちゃんと勉強してからもう一回見てみたいてます。
りょ

りょの感想・評価

3.5
日立万歳!!!というゴリ押しを感じてしまった。出資してたのかな?
しょーもなかった弟がサンちゃんの事件を契機に成長したのが良かった。
まこと

まことの感想・評価

3.9
これまた僕のセンパイに教えていただいた一本

埼玉県川口市は行ったことがあります

確かに工場や製造所が多かった気がする

今から55年も前の古い日本映画ですが、面影をたっぷりと残した少女姿の吉永小百合

特に声なんて聞き分けがつかないほどです

戦後の日本の高度経済成長期をそのまま形にしたような非常に前向きでポジティブな映画

白黒だけれどカラーに見えてくるような希望に満ちた明るい一本でした
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