キューポラのある街の作品情報・感想・評価・動画配信

「キューポラのある街」に投稿された感想・評価

Ryo

Ryoの感想・評価

3.8
川崎のある一家の、吉永小百合が演じる長女ジュンに焦点を当てたなんともない日常の物語。北朝鮮に帰る在日や、失業したアル中の親父、親身になってくれる担任教師、など色々な人と出会い強くなっていくジュンの物語。
中卒が当たり前で、みんな工場で働くのが当たり前の社会。頭も良くて憧れの高校に行きたいジュンだが、貧乏だと言うだけで進学ができない。そんな彼女の哲学的な葛藤の中で家庭もジュンじしんもボロボロになり、答えを見出していく。令和の日本にはない実に人間味の深い温かい物語です。
主演女優の17歳、吉永小百合がまじで美人。鼻筋の通った、キリッとした瞳が美しい。
映画というかドキュメンタリーみたいに仕上がってる。名言が多くて勇気が出る。1人が5歩あるくよりも、10人が1歩歩いたほうが社会は育つ、など。
映画というか、昔の日本の文化が見てとれて勉強になる作品。仕事の昼休憩にみんなで歌を歌って励ましあったり、笑いながら談笑したり、良い時代や。今なんてスマホいじって終わりや。
日本は本当に発展に向かっているのだろうか。そもそも発展とはなんだろうか。便利になることだろうか。

私は個人ひとりひとりが尊重され、一人ぼっちが生まれないように、個々が幸せと感じる社会の方がよっぽど先進国だと思う。
ノ

ノの感想・評価

3.7
チンピラに話をつけにいって口紅を塗るシーンは黒白フィルムならではの演出って感じでいいねえ。

ひょっとして『男はつらいよ』の江戸川の土手のショットってこの映画から来てるのかな。(教師から渡された領収書を破るシーン周辺)

子供たちがやたらに饒舌な上に、会話に中身がありすぎて、観ているこちらまで気恥ずかしくなってくるような側面があるんだけど、街全体が生き生きとしてて、撮影がいいので楽しめた。

あんまり古い日本映画を観ていないからか、東野英治郎には酒のイメージがまとわりつく。『東京物語』『秋刀魚の味』『用心棒』と。荒んでいながら喜劇のようでもあり、「ダボハゼの子供はダボハゼだ」はさすがに笑う。

昏睡レイプ未遂、散らばる麻雀牌。二索とあと何か。
街の躍動感というものを感じます。

埼玉県川口という街、もちろんキューポラが街にあったその当時の話ですけれど若者を育てるにはこんなに良い街は無いように思います。

鋳物工場の街で大人も体を使って毎日精一杯生きている。それでも皆生活には困窮していて子供達はそれを間近に見て成長していく。
大人達の良い面も悪い面も身近に見ながらお手本にし大きくなって行く。若者、子供は生きていくために必要なものを自然と身に付けていく。

吉永小百合という女優の若い頃のパワフルな面が良く窺えます。
コンパクトケース入り口紅を手に入れた吉永小百合の孕む危うさとエロスは『エコール』の少女たちに匹敵すると思われる。パチンコ屋でアルバイトすることが当時どの程度背徳的な行為だったのか知らないが、あのパチンコ台の裏から顔出して幼なじみとばったり、きゃ!みたいなのちょっといいな。
主演の吉永小百合の健気さに改めて魅かれるこの作品。と同時に、技術革新や事業運営のあり方の変化、学び、自立した生活とキャリアなど、今まさに多くの人々(日本人)が直面している課題は、集団・組織や技術とともに働き、生活していくようになった近代以降、常に人が直面しなければならない課題なのだということを教えてくれる作品でもある。
貧しく報われない中での生活は辛いけどこんなに可愛かったら別にいいだろ
アノ

アノの感想・評価

3.0
姫田真佐久が生み出す超絶ショットの数々に見惚れるも、話も演出もちょっと臭すぎる。
吉永小百合が高架橋の下で生理を迎えるのには苦笑しちゃうし、チンピラのところに乗り込むときの横移動への切り替えも冴えない。
aloha55

aloha55の感想・評価

2.0
NHK-BS
30年ぶり2度目の鑑賞
古典的な昭和ガラパゴス左翼映画
労働組合賛美…
在日朝鮮人の北朝鮮帰国事業賛美…
今の若い人にはまったく理解不能映画
日本映画の財産。NHKBSで久しぶりに鑑賞。
学生の頃観た時は描かれている朝鮮帰還問題は良く理解できなかった。
Seiji

Seijiの感想・評価

4.2
当時の世相を反映した全体的に暗い雰囲気の作品です。社会の底辺を描いていますが、朝鮮半島出身者の帰還事業も描いていますが、賛否両論の様です。この当時に川口に住んでいたので、特に思い入れがあります。
>|