ドラえもん のび太とロボット王国（キングダム）のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ドラえもんとのび太とその仲間たちが、ロボットと人間が共存する星を舞台に繰り広げる冒険を描いた長篇アニメーションシリーズ第23作目である本作。

まずは、やはりシリーズ作品が数多くあるので、登場するゲストキャラクターは違えど、テーマかぶりや似た題材を扱った作品だと何かしらの真新しさを求めてしまうのは否めないかもしれませんね。仕方のないことなのですが。だが、本作はロボットを題材にした作品ではあるが、ロボットを人類の"敵"として描いた過去の作品とは違い、今回は人類との"共存"を望むロボットらの姿が映し出され、"真新しさ"に関しては合格ラインを超えているのではないでしょうか。人とロボットが心通わし共存している様は観ていてほっこりとした気持ちになりますし、互いを友達や家族と呼び合えるほどまでに親密な絆で結ばれている関係性は美しく、羨ましいとも思えた。話としてもありきたりで単純だが、決して面白くないわけではなく、ちょっとした笑いを散りばめながらテンポ良く展開していくので全く飽きませんし、涙を誘う終盤は申し分ない。題材はかぶっていても描き方が違いますし、大まかなあらすじはパターン化されてはいるが、良作に違いはないかと。