「人の心は読めない」。
これはある作品で白龍サマが言ったセリフだ。
実際の世界でもそのとおりで、人の言葉というのは色んな思惑があるのでそのとおりであることがあまりない。
でも、何をガイドラインにするかと言えば、その言った言葉しかないのだ。
この作品はそんな裏切りを重ねる男たちの中で、まっすぐに生きている男たちの話と言える。
ストーリーは組織の後継者争いを軸に、上部団体の思惑、跡目を譲る譲らないをたてに後継者レースの渦中にいる幹部から金を収奪しようとする組織の長、そしてそれに翻弄される男たちの姿を描く、という感じだ。
この中で、先に書いたまっすぐに生きている男たちとは高橋克典さんと、渡辺謙さんが演じる二人の男だ。
裏切りを重ねる男たちとは小林稔侍さんら権力者だ。
ラストの呆気なさに・・・だったね。