オーケンシールド

マイ・レフトフットのオーケンシールドのレビュー・感想・評価

マイ・レフトフット(1989年製作の映画)
3.5
“脳性麻痺芸術家”の自伝を映画化した作品。

左足しか動かせなく、発声すら儘ならないクリスティ。母親の介助なしでは動けず兄弟ともコミュニケーションが取れない。そんな中、僅かな希望を見出そうと左足で文字を書きはじめてから彼の人生が始まる。
“MOTHER”

この作品から、諦めない心と環境のせいにして逃げない勇気を持つことの大切さを改めて気付かせてくれた。そらから儲けを母親に贈るシーンは感動したと同時に『お前は親に恩返し出来てるか?』とクリスティに説教された気分になった。

・ダニエル・デイ=ルイス(クリスティ役)
・ブレンダ・フリッカー(Mrs.ブラウン役)
何と言っても二人の芝居が素晴らしかった。当然脳性麻痺の主人公を演じたダニエルも目を見張る演技力があるけど、いつでも優しく素朴な眼差しで子ども達を見守る母を演じたブレンダは助演の鑑だったな。👏
アカデミー賞は納得。

身体的な苦しさだけでなく、家族や想い人との人間模様や葛藤が描かれていてエモーショナルだった。ただ車椅子を手に入れてから心の開放感を表現するためのロケシーンがあったらもっと良かったかな。最後灯台のシーンは印象的だった。(ストップモーションEND)
オーケンシールド

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