『不器用ですから』
名優高倉健を表す最も有名な言葉ですね。
健さんの素敵な不器用さ、いいですよね。
でもこの映画で高倉健演じる主人公のあの自己中心的でほんと不器用な「不器用」は、あれはダメでしょ!
武田鉄矢も桃井かおりも泣いてましたが、僕はむしろ呆れてしまいました。
ああそうか。
高倉健ということで、渋くてカッコいい不器用な男の渋くてカッコいい不器用な話だろうことを前提として観てしまうけど、この映画はそうではないのだな。
でも、ならばいったい何を描いているのか…。
ああそうかそうか。
そんなことを考えるような映画でもないのだな。
どうも高倉健のその存在感と映画のタイトルに惑わされてしまう映画です。