JOY

ハウルの動く城のJOYのレビュー・感想・評価

ハウルの動く城(2004年製作の映画)
4.7
 ハウルの動く城を始めて真面目に見たのですが、これはもしかしてジブリの最高傑作ではありませんか?
 これ一から十まで凄すぎないか?どう言う想像力を駆使したら、こんな話が出来るんだ?

 べつやくれいの絵みたいな雰囲気が良いね、カルシファー。
 見てた時のメモに「ダンケルクを思い出す。」と書かれてたのだけど、どこら辺にそれを感じたのかいまいち思い出せない。

 ハウルの病みっぷりに笑ってしまう。女に振られたら闇の精霊の一つや二つ、呼び出すよな。
 ハウルのダメっぷりが光に光りますね!
 アシタカはスパダリって感じだったが、ハウルは違うベクトルのイケメンね。

 ゾフィーの老人化が、母性の具現化にしか見えない。シンエヴァの時も思ったけど、しっかりした女に守られたい欲っていつまであるものなんだろう。
 サリマン、ハウルとおんなじおかっぱ頭の美少年集めて、囲って魔法教えて、何考えてんだ?まともな大人ムーブカマしてるけど、お前が作中一番の変態だぞ。
 サリマンは原作だと男性らしい。ソフィーとサリマンの、母性の対立ざ描きたかったんじゃないか、という話らしい。
息子を支配したい母と、息子を支援している母。

 自信のないソフィーにハウルが怒るシーンがすごく好き。
 好きな女が自信ないと凄い嫌だよな。自虐ネタとか言われると泣きたくなる。

 ソフィーの老け方には三種類くらいあるのか?どういう基準で使い分けてるんだろう。
 ソフィーが髪解けた時、凄いドキドキしちゃった。女の子が髪型変える時、うわぁっ、って思うよね。
 犬が好き。犬ってやっぱ良いよね。

 この夏四つめのジブリ作品。
 今までジブリで一番何が好き?みたいになった時迷わず「もののけ姫」と答えていたけど、一番はハウルかもしれないな。
 高畑勲作品が、どちらかというと「出汁の効いた和食」みたいな作品で、噛めば噛むほど味が出るタイプだったの対し、宮崎駿は「カレーライス」みたいな感じ。美しい想像力に満ちていて、一つの話がどこまでも膨らんだ感じがする。
 最後の何分かだけ、個人的にはアレだった。児童向けだからかもしれないけど、あまりにご都合主義が過ぎる感じはする。
JOY

JOY