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巨人伝のhummingbirdのレビュー・感想・評価

巨人伝(1938年製作の映画)
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原作は「レ・ミゼラブル」で、舞台は明治ごろの九州。ジャンバルジャンが大河内傳次郎、コゼットに原節子。

全体の構成がこれで良いのかはよく分からないけど、特に人が動くシーンはダイナミックでとても良い。さまざまなテクニックが使われていると思う。

大河内傳次郎はあらくれ者だったが、徳の高い僧侶に諭されて改心し、以後紳士として生きる。その人物像に人としての理想を託されているような気がする。大河内は品の良さと秘めた強さを感じさせて適役だと思う(主人公と瓜二つの囚人と2役を演じている)。

彼は養女・千代に愛情を注いでいて、大河内傳次郎がうまいのか、こういう場面はすごくジーンとさせる。当時18歳の原節子はまさに可憐。彼女の子供時代を演じた子役もかわいらしい。

「生誕百年記念 映画女優・原節子」
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