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BOX 袴田事件 命とはのいやよセブンのレビュー・感想・評価

BOX 袴田事件 命とは(2010年製作の映画)
3.0
1966年、静岡で起きた一家4人の殺人放火事件の犯人として、元プロボクサーの袴田巌が逮捕される。
物証は一切なく、過酷な取り調べから自白の信憑性が全くないにもかかわらず、一審では死刑の判決を受ける。
このとき、三人の裁判官が担当するが、その後、退官した裁判官・熊本典道が2007年に、判決に至る経緯を暴露する。
袴田巌の死刑執行は見送られており今も生きているが、精神に異常をきたしているとのこと。
この事件は冤罪としか思えないが、一度確定したものを覆すことは容易ではなく、警察、検察、裁判所の内在する問題として今に続いている。
映画は裁判員制度で一人一人に「裁き」というものを問いかけて終わる。