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BOX 袴田事件 命とはのyooのレビュー・感想・評価

BOX 袴田事件 命とは(2010年製作の映画)
4.0
新井浩文出演作品で観たかったのにツタヤになくて、宅配レンタルでやっと観ることができました。いゃぁー寝る前に重い映画を観てしまいました。

袴田事件。1966年に静岡県で実際に起きた強盗殺人放火事件のお話です。袴田元被告が働く味噌製造工場の専務宅が放火され、家の中から専務と妻と2人の子供の焼死体が見つかった。冤罪を前提に作られた作品です。これは本当に恐ろしい、冤罪ならば絶対にあってはならない「何もしてないのに死ぬの?(死刑)」そんなことってある?

取り調べは連日12時間以上、時には机に顔を叩きつけたり殴る蹴るの暴行、そして証拠品の捏造とかもう警察のやってることめちゃくちゃ。そしてこの映画で見なくてはいけないところはもう一つ。法廷で無実を訴える袴田元被告に対する取り調べを不信に思い、それでも裁判長を説得できず泣く泣く「死刑判決文」を書いた熊本裁判官(萩原聖人)の葛藤も描かれている。この人すごいです。「冤罪で死刑にしたら自分も殺人犯だ!」ってすごく印象的でした。萩原聖人の演技も、この人すごい俳優さんだなーって改めて思いました。

それにしてもこの事件惨すぎる…
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