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モード家の一夜のJJのレビュー・感想・評価

モード家の一夜(1968年製作の映画)
4.5
旧友ヴィダル、バツイチ美女モード、そして一見堅物そうな主人公の3人が過ごす、まさに"モード家の一夜"から一気に物語は動き出す。モードと主人公の、ベッドを境界線とした攻防戦もおもしろかったけど、モード家を後にした主人公があんなに自分の主義とかめっちゃ頭でっかちなこと言ってたのに、モードとの"賭け"で吹っ切れたのか、急にヤル気スイッチ入って、一目惚れした金髪女学生にもモードにもグイグイいく展開とか、面白すぎる。そして"優しい嘘"のモノローグのラストが最高。もちろん会話劇だったり、偶然の出会いだったり、いつものロメールではあるんだけど、なんかすごく大人ぽくて、ちょっとビターな感じが今まで観てきたロメールのコミカルさとは一味違ってめっちゃよかった。モノクロで雪のロメールも奥ゆかしくて乙だね◎
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