ノンフィクションではないが実在のシリアルキラーを題材に描かれた作品で、羊達の沈黙シリーズのレクター博士のモデルにもなった人物と知って鑑賞。
低予算で作られたせいなのか、監督の趣向なのかは判断できないのだが基本的に淡々としている。それが逆に今っぽいなあとも思う。映画ではないけどドラマだとブレイキングバッドやソプラノズのように過剰でうるさい演出が無いタイプの作品に近い。
母親に酷い虐待を受けながら育ったヘンリーの幼少期は、架空のキャラクターのベッキーを使いながらぼんやりと描写されていた。
ラストの関係上、好き嫌いがハッキリ分かれてしまうのは仕方ないけど良作なのは間違いない。マイケル・ルーカーがヘンリーの狂気を見事に演じているのも見応えがあった。