三味線状態

ヘンリーの三味線状態のレビュー・感想・評価

ヘンリー(1986年製作の映画)
4.0
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不思議なのは警察機関の存在がまったく描かれないこと。捜査側の視点を入れないにせよ、あれだけの死体を撒き散らしといて、死体発見の報道をニュース映像で見せることすらやってない。なんだか殺ってんだか殺ってないんだかわからない、曖昧さが残る。
ヘンリー・リー・ルーカスという人殺しがそうなのだが、当の本人が現実と妄想の区別がついてないらしく、供述も二転三転、巷で言われるボディカウント300人以上も眉唾のようだ。なんだかキャラが立ってんだか立ってないんだかわからない、曖昧な人物像に血肉を与えたマイケル・ルーカーが見事。レクター博士によって、連続殺人鬼の高学歴化が進むのは、その後である。
三味線状態

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