青山

ヘンリーの青山のレビュー・感想・評価

ヘンリー(1986年製作の映画)
3.0

360人を殺したという実在の連続殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカスを描いた映画です。

母親殺しで刑務所にいたヘンリーは、塀の中で出会った友人のオーティスと共同生活をしていた。ある日、オーティスは家出した妹のベッキーを部屋に連れてくる。ともにつらい境遇で育ったヘンリーとベッキーはやがて恋に落ちるが、ヘンリーはオーティスと共に殺人を繰り返して......。


実話が元ではありますが、あくまで物語として作られています。そのため、調べてみるとどうやら実話との変更点も多々あるようで、ドキュメンタリー的な興味で見ると肩透かしかもしれません。

なんせ、話の主軸はヘンリーの恋にあるわけですから、殺人鬼の実録物を見たい人からすればどうでもいいですよねそこは。またキャラクターもかなりデフォルメされてそうな気がするし、なにより殺人シーンが全く映されないのでそういう興味で見ると、物足りないですよね。


一方、お話として見ると、今度は主要人物3人のやりとりだけで、結局最後どうなるかもだいたい予想がつくので、実話が元という縛りによって単調になってしまっている気がします。
それでも特に美男でも美女でもないキャラクターたちと特に味も素っ気もない映像が逆にリアルといえばリアルで、なんだかんだ切ない気持ちにはなりましたけどね。けどね〜〜〜〜。
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