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秋日和のOSHOのレビュー・感想・評価

秋日和(1960年製作の映画)
3.7
小津安二郎作品、3本目。

「東京物語」はモノクロで両親と義娘(原節子)、
「秋刀魚の味」はカラーで父(笠智衆)と娘(岩下志麻)
「秋日和」はカラーで母(原節子)と娘(司葉子)

3本のなかでは、一番好きではないかも…
3本目にして小津安二郎って何が良いの…とちょっと思ってしまう。

原節子の母役も司葉子の娘役も上擦りしている感じがする。
特に司葉子の台詞回しは、ゆりあんレトリィバァの昭和の女優コントそのもの^^;

この映画のアクセントは岡田茉莉子。
母と娘の結婚に口出しして愉しむ三人のおじさんたち…という割と不快なストーリーを岡田茉莉子さんの好演で回避してくれた。

【余談】
原節子さんはこの映画の2年後、小津安二郎監督が亡くなったあと、完全に引退して、映画の再利用により発生するギャラも一切受け取らなかったそうです。

生涯結婚をしなかったそうですが、そうしたことも含めて真の伝説の女優ですね。
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