秋日和の作品情報・感想・評価

「秋日和」に投稿された感想・評価

Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.0
‪「秋日和」‬
‪小津が60年代最初に撮り上げたのが母と娘の話を描いた本作で今迄娘役を演じて来た原節子が今作では母を演じてる。また撮影手法は今迄通りを貫き、本作でもカメラの位置や風景カット、色彩が鮮やかで素晴らしい。物語は亡夫の周囲の人と母と娘の思いに焦点を当てた小津の人間ドラマで名作。‬
雨

雨の感想・評価

4.0
女性がお酒を嗜みズボンを履き、障子にカーテンをあてがって日本が西洋化していった時代の母と娘の物語。小津作品に共通する胸が張り裂けるような切なさはそのままに、カラーの松竹作品で人間模様を繊細に映し出す。結婚がテーマになっている作品は数あれど、人物でなく風景を通してこれ程までに見る者の心情に訴えかける作品はそう多くない。可愛らしい娘さんだった紀子を演じていた原節子さんが若い母親になって娘を嫁にやる悲しさと喜びをここまで表現している。彼女の素晴らしさを再認識した作品。そして何と言ってもお洋服の扱いで人間関係や感情を表現しているのが面白い。男は酒を飲み、女は家の仕事をする。そんな中、男に口出しするお茶目で意思の強い女も登場するのがこの作品。女性の言葉遣いや装い、セットで時代の移り変わりを巧みに表現しているところも目が釘付けになった。
「秋刀魚の味」より好きだった。同じ性別の、親娘の話だったからであろうか。
小津作品でおなじみの顔ぶれが多い中、長年ヒロインとして活躍してきた原節子さんが、取り残される母親役。あの華やかな雰囲気をかすかに残しつつ、侘しさ、そこはかとない哀愁漂う演技は見事だった。
思わずくすりと笑ってしまうような、コメディ要素が取り入れられたセリフが印象的。だからこそラストのセリフが効いてくる。
「私は忘れないけれど、あなたは忘れてしまってもいいのよ」
二人の美しい親娘を見つめるのは、寂しさ残る、秋の晴天。
kohei

koheiの感想・評価

4.0
ラストシーンの「哀愁」。あれは小津安二郎じゃないと作れない空気なんだよな〜。

誰もいない部屋をいくつか写してモンタージュしていく手法、こんなのいつもやってたんだっけ? 意識して見ていなかっただけかもしれないけど、本作のそれは抜群に物語を動かす原動力になっているのだ。この映画における原節子と司葉子(あるいは司葉子と岡田茉莉子)が対峙するイイシーンってのは決まって「部屋」の中で展開される。「ちょっとこっちにおいでよ」と原節子が言っても、ふすまで分断された違う部屋に司葉子がいたり、かと思えば温泉旅館の同じ部屋でいっしょに寝たり。そうゆう「ひとり」と「ふたり」が積み重なった上であのラストシーンへと帰結する。このじわじわと迫ってくる死や孤独の“におい”があれだけの哀愁を生み出すのだろう。

原節子も司葉子も抜群にいい女の雰囲気を醸し出していていいのだけど、ストーリーの進行役である岡田茉莉子の男勝りでイキイキしてる感じがめちゃくちゃドキドキしてしまう。分断された部屋をまたいでいく「ふんっだ!」「いーっだ!」といった(文字にすると全く伝わらなくて驚いた)セリフが弾みまくってて最高なのだ。
Masa

Masaの感想・評価

4.3
本日二本目はこちら。
面白かった。

なんか会話が好きだし、所作、写るもの全てが綺麗だった。
お話の展開も関係性も大変に満足。
小津作品の中でもかなり好き。

皆、優しい。

岡田茉莉子さん綺麗。
笠智衆さんの柔らかさ。
原節子さん、司葉子さん親子の絆。
女性が強い。
そして、日本酒が飲みたくなる。
アァ〜綺麗だな〜と見ていると、「え!今の何!?」みたいなシーンが挿入されていたりするから油断できず面白い。しかもそれが、ただ廊下を映しているだけ(なのに何かを物語ってる)だったりするので。
Wakana

Wakanaの感想・評価

4.3
娘の結婚と老後の孤独。ここでも結婚が(とりわけ娘の結婚が)家族を引き離すものとして描かれる。
時代の雰囲気もあるのか、ママは一人で生活するにもうまいことやりそうだと思えるけど、パパが一人で生活するとなるとにっちもさっちもいかなくなる感じがあるよなあ。
でも精神的にはママの方が繋がりが深い部分があるかもしれない、だからなのか、心配が尽きないパパのりんご剥くシーンより、何とかしていけそうなはずのママと最後の旅行で「一生忘れないわ」と言いながらゆであずきを食べるシーンのがぐっとくる。
お

おの感想・評価

4.2
抜け出して汽車に手を振るところから戻るところまで全部の動作が良いなー
友情は結婚のつなぎではないと信じたいが…
gmn

gmnの感想・評価

4.5
いい!すごくいい!

でも周囲のお節介で振り回したり振り回されたりする叔父様や、アヤちゃんや秋子さんがちょっぴり不憫だったり。
皆さんが書いておられるように百合子ちゃんがほんとうにいい味出してる!笑

「百合ちゃんじゃなくて、百合子と仰って!」とかドライだな〜。あと寿司屋での「じゃんじゃんつけてよ!」とか面白すぎる。こういう女の子大好き。
MYTN

MYTNの感想・評価

4.0
小津作品は皆人間味が溢れていて、哀愁があっても前向きなところが良い。
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