人様の結婚をどうのこうの、勝手にとやかく言ってんのがまさに「世間」に生きる昭和の人々って感じがするし、小津作品で色濃く描かれるこの時代の結婚観には吐きそうになるけど(まあその価値観だからこそ描かれる切なさみたいなのが小津の良さだと思うんだけど)、今まで観てきた小津作品の中でも結構上位に来る、わたしに刺さった一本だった。
というのも、状況が掴めてきたあたりから、わたしと母を見ているようにしか思えなくて、まあ色々思うところがありすぎた。
理由は違えど、父親のいない家庭の一人娘で、お互いに親離れ子離れできない母娘。完全にわたしと母すぎる、、！
私ごとながら、一昨年、母が再婚して、わたしは特に何も思ってなかったし、勝手にしてって感じ(冷たく聞こえるかもしれないけど、母の人生は母の人生だし、そこに反対する理由は何もなかったので)だったんだけど、これ見たら、ああ、母にパートナーができてよかったと心の底から思った😭😭😭
あと、好きだったポイントとしては、まだ「お嫁に行く/やる」、「早く結婚しないと」な価値観の中、自分の強い意志で前面に歯向かっていくあやちゃんの強さがめっちゃいい。
