テレビシリーズのリメイクではなく、原作コミックの映像化ともちょっと違う。
両方の要素に加え、オリジナルの要素も多め。
そこに現代的な解釈を加えましたという感じの作品。
結果として、原作コミックのファンも、テレビシリーズのファンも首を傾げてしまうような中途半端な作品になってしまったのが残念。
本来なら原点回帰を目指すべき作品だった筈なのに、井上敏樹の作家性が悪い方向に強く出すぎてしまった感もある。
つまらないとは思わないが、「求めていたのはコレじゃない」感は強い。
また恋愛要素を多少強めにするくらいならまだ良いが、ちょっとそっちに振りすぎではなかろうか。
せめてヒロインがもうちょっと原作に対するリスペクトがあれば許せたものの、姓だけ同じで設定的には完全に別人になってしまったのも不満。
そして追い討ちをかけるように、スネークとコブラの文字通り蛇足以外の何物でもない恋愛の多さに辟易してくる。
出渕裕のスーツデザインは文句無しの格好良さ。
かつてのデザインを踏襲しつつ、スタイリッシュなデザインは無比と言っていいかもしれない。
