えりみ

ザ・インタープリターのえりみのレビュー・感想・評価

ザ・インタープリター(2005年製作の映画)
4.7
WOWOWで。
全くノーマークでしたがめっちゃハマりました!みて明るい気分になる映画ではありませんが(テロシーンがあるので時期的にもあまりオススメできない)。
2005年の映画か、公開当時観てたとしてもピンとこなかったはず。ブレイド3とかボーン・スプレマシー観て興奮してたんやから(^^;ある意味2015年にみたからこその高評価。

タイトルの意味は「通訳」で、国連本部内でのロケが許された映画だということからか社会派サスペンス、ポリティカルサスペンス等と銘打たれてますが、マトボなるアフリカの国は架空やし通訳の仕事をフィーチャーしているわけでもないのでそんな大きなテーマではなく、悲しみを背負った人間の内面的な部分を描いたドラマ作品かと。

冒頭からアフリカの少年兵が銃をぶっ放すシーンを見せられ
「え~、ニコール・キッドマンが主役の映画ちゃうの~(´ヘ`;)」と不安を感じ、
あたかもニコール・キッドマンとショーン・ペンが夫婦(もしくは離婚した元夫婦)かのような錯誤を誘う電話のシーンの意味が見出せず、
シークレット・サービスって要人警護が任務のはずやのに、暗殺者探しや証人が嘘ついてるかどうか調べるのは越権行為ちゃうんかぁ?
ゾーラにクマン・クマン、ほんでズワーニが大統領?ゾーラはどれよ??
と序盤からツッコミ処や分かりにくいトコロ多々あれど、それを補って余りあるのが、
●ニコール・キッドマンが美しい!ブルーの瞳の綺麗なこと。彼女がきれいに撮れている上ほぼ出ずっぱりなので飽きない。
●終始陰鬱なショーン・ペンがいい!
まあ奔放な妻の不貞を何度も許すような心の広い男ではないと分かっていても(何目線)、醸し出す雰囲気やフィリップの手紙を読むシーンとクライマックス、ラストシーンはシブかった。
●時おり挟みこまれるニューヨークの景色が絵になる
撮影技術なのかアングルなのか分かりませんがめっちゃキレイ。
●名言の数々
いっぱいあったのにちゃんと記憶出来ない(_ _|||)
●伏線回収が抒情的
伏線回収とは違うかもしれませんが、錯誤を誘う電話のシーンも物語が進んでいくうちに内容が明らかになり、互いに違う岸辺(だっけ?)に立っていた2人が同じ悲しみを抱えていることを知り、最後は立場が逆転して憎しみの連鎖を断ち切ろうとする、と。いやぁ細かく考えられているなぁと全部見終わったあとに感心しました。

シドニー・ポラック監督、名前は聞いたことあれど作品は『ザ・ファーム 法律事務所』ぐらいしか見たことない。
ん?「ザ・ヤクザ」?高倉健出演!?これも気になるわぁ~!!
えりみ

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