再見ながら、2時間余の長さを感じさせない見応えあるポリティカルサスペンス。
脚本がしっかりと組み立てられていて、少しずつ謎に近づく展開はスムーズだし、横糸となる2人のキャラの陰影がうまく出来ていて、変にロマンスに溺れる事なく大人の演技を楽しめる。
国連ビルのロケを始めとしてNYロケも効果的で、ゆっくりとした演出だが無駄なシーンはないのでじっくり楽しめる。
娯楽作も多く撮ってきた監督だけに、合間の爆破シーン等も迫力満点。
シドニー・ポラック監督の遺作で、ご本人も出演。今まで多くの作品を楽しませてもらった。