Maoryu

アポロ13のMaoryuのレビュー・感想・評価

アポロ13(1995年製作の映画)
4.4
1970年、月面着陸を目指して打ち上げられたアポロ13号。宇宙空間で爆発事故が起きてしまい、電力も酸素も不足した中、地球に帰還しようとする3人の乗組員と地上スタッフの奮闘を描いた感動作。

長く長く緊張が続くが、そこには意外にアナログな宇宙船での工作活動などの笑いもあり、ひたすら楽しく観ることができる。ロン・ハワード監督の最高傑作かもしれない。

そして、ノリにノッてる時期のトム・ハンクスが、月に降り立つ夢を捨てきれないものの、生還という任務を引っ張る船長を演じている。その表情だけで十分に無念さは感じられるから、月に降りるイメージ映像は要らなかったかもしれない。
ただ、この映画で一番かっこいいのは間違いなくエド・ハリスだ。どちらかというと悪役のイメージがあるが、パリっとした管制官姿と人間味あふれる表情が脳裏に焼き付いた。絶対に無理だが、こんなふうに歳を取れたら思う。
この年は「ユージュアル・サスペクツ」のケビン・スペイシーに負けたが、オスカー級の演技だったと思う。
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