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悪魔のいけにえのmkのレビュー・感想・評価

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)
3.9
グロ表現が苦手なので、車内での会話から何までずっと不快で、極め付けの若い女性に対してのレイプを彷彿させるようなカニバリズムの恐怖感は、もう不快感の頂点に達していた。が、それでもやっぱり引き込まれてしまったし、朝焼けをバッグにチェンソーを振り回すシーンは圧巻で、今までの不快感どこ行った?という、意外にも後味の良い傑作ホラー。

スプラッターが思いの外、少なめだったこと、80分間と短めだったことも、ホラー映画が苦手な私としては、評価ポイント。

観ようと思ったきっかけは、映画秘宝のオールタイムベスト10で総合1位をとっていたからなのだけど、それも何となくわかる気がする。

ホラー映画って、被害者側の演技があってこそだなと、『透明人間』とかを観て、つくづく思っていたけれど、本作も女優の演技が本当に凄かった。そして、その迫真の演技を最大限に引き立たせるカメラワークも、ただならぬセンスを感じた。
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