鮭のベイビー

悪魔のいけにえの鮭のベイビーのレビュー・感想・評価

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)
4.2
レザーフェイス萌え映画?
いや、ホラーの歴史に燦然と輝くスラッシャー映画のマスターピース!

シンプルだけど…いや、シンプルゆえ面白い!
恐怖感を煽る演出を控えめにして、遠巻きなカメラワークで殺しの様子や自然な悲鳴を撮っているのが寧ろ新鮮

あまりにも有名なあのラストシーンはもはや芸術の域
解放感や寂しさ、謎の切なさが噴出してきて、エンドロール中は少し放心状態だった
もしかしてこれがエモいって感情なのか?

普段から分かりやすいエンタメ映画ばかりを好んで観ているので、久々の大傑作にガツンとやられました
なんとなく「コロンブスの卵」的な印象を持っていた映画だったけど、アイデアや手法のコピーではそう易々と真似できない何かがある気がする
この映画を超えようと今も次々とホラー映画が作られてるのかもしれない

エンタメホラー的には、メインスラッシャーのレザーフェイスが、あの見た目でしっかり弟しているのがカワイイ!!GOOD!!
家を壊したのを兄に怒られて縮こまっちゃうところとか、おじいちゃんになんとかハンマーを持たせてあげようとするところとか…

愛されキャラのスラッシャーは多いけど、あざとさは今まで見た殺人鬼の中でも断トツ一位!!
カワイイぞ!!レザーフェイス!!