Mayashico

1999年の夏休みのMayashicoのレビュー・感想・評価

1999年の夏休み(1988年製作の映画)
4.0
息苦しい思春期の不安定さから、少年(少女?)は早く大人になりたいと願う。しかし同時に抱く成長への恐れや、永遠なる現在への憧憬。そして繰り返し提示される時計。白いカーテンを動かす風や、薄暗い廊下の奥行きが見える画面からは、そんな葛藤や慕情を内包し時間を永遠にとどめているかのような印象を受ける。
少年愛的な世界観は割りとどうでもいいけど、撮影・照明がかなり好き。確かに演技も酷いがそれもどうでもいい。最後の方で花火が出てくる映画には傑作が多いような気がする。
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