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続・荒野の用心棒のプログレのレビュー・感想・評価

続・荒野の用心棒(1966年製作の映画)
5.0
棺、ドラクエで仲間が死んだまま旅してる時みたいだな…

「えっ?どうすんのこれ?」と思わせて引っ張った後で
全部まとめて一回で解決するトンデモ展開を派手にやり、その勢いで納得させるのがうまい映画。
ミステリアスな人物(ジャンゴ)が次第に正体を現し、内面が見えてくるのも上手い。
・謎の棺を開ける
・昔の知り合い(盗賊のボス)と遭遇
・ハットを取る
・女とのドラマ
・棺に金塊を入れる
・棺が沼に沈み、全てを失う
という流れで変わっていく。

あの棺の中身は何だろう?
ジャンゴ、ミステリアスな男だな…
悪党のグループが2つもあるなんて大丈夫か?
この数の悪党をこんな開けた場所でどうやって倒すんだろう?

俺の答えはこれや!!
とばかりに棺の中から掟破りのガトリング、片方の悪党のグループをほぼ皆殺し

これジャンゴがすごいんじゃなくて武器のガトリングの力では…?
ガトリングに限らずマシンガンは画期的な発明だったんだなぁと体感できるね…

…と思っていたら
ガトリングを披露してハットを取った後、次第に俗っぽい人間性が見えてくるジャンゴ。

後半でガトリングも金も失った上に両手に穴を開けられまともに銃も撃てなくなってしまう。
神秘のベールが剥がされて、人間として丸裸になった死にかけのジャンゴが女のために戦って死ぬ。
このあたり『アイアンマン3』を連想しました。

墓の十字架を利用して銃を撃つのが磔刑のイメージとして分かりやすい、そしてカッコいい!
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