Maoryu002

恋の手ほどきのMaoryu002のレビュー・感想・評価

恋の手ほどき(1958年製作の映画)
4.5
20世紀初頭のパリで無邪気な少女ジジ(レスリー・キャロン)は祖母に育てられ、老紳士ラシュイユ(モーリス・シュヴァリエ)とその甥ガストン(ルイ・ジュールダン)にも可愛がられていた。しかしジジは成長し、女性関係や社交界に疲れていたガストンは女性らしくなったジジに恋するのだった。

フランスの社交界らしい男女関係がモーリス・シュヴァリエ演じるラシュイユによって語られるのだが、その語り口が穏やかで優しく気持ちいい。
この映画はそんな優しい雰囲気の中での見事な音楽とダンスが魅力だが、一番はジジを演じたレスリー・キャロンの可愛さだろう。
彼女の出演作は「巴里のアメリカ人」「リリー」「足ながおじさん」なども良かったが、やはりこの映画が一番だ。少女から大人の女性までを表情豊かに、得意のダンスとともに見事に披露している。

監督のヴィンセント・ミネリも「若草の頃」「巴里のアメリカ人」「バンド・ワゴン」を作ったミュージカルの名手だが、やっぱりこの映画が一番だ!
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