ララン

恋の手ほどきのラランのレビュー・感想・評価

恋の手ほどき(1958年製作の映画)
3.3
豪華絢爛な衣装が目に楽しい。
20世紀初頭のパリの社交会が舞台。

高級娼婦の家系の女の子が、お金持ちの男性と恋に落ちていくお話。
おてんばな主人公をレディに躾けて良いところに嫁がせようと、家族が四苦八苦。

元々はオードリー主演のミュージカルを映画化した作品。
歌は随所にあるが、踊りはほぼない。

男性を射止めるためのセオリーをジジに伝授していくが、じゃあそれが相手のガストンに響くかと言えばそうではないって所が良かった。
ガストンは普段のままの飾らない彼女に惹かれていて、それを気付かせるきっかけでしかなかった。
小手先のテクニックは中身あってこそというメッセージは、当たり前のはずなのに、ついつい恋愛がうまくいかないとネットやら恋愛本に正解を探してしまう情報社会では考えさせられた。

見当違いな男性を魅了させるテクニックを身につけてそのまま実践するジジに落胆しても、それでもやっぱり彼女が好きと思い直すガストンの姿も男性の弱さと決意した後の一途さを映し出していてよかった。
ララン

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