監督がイラストレーターの和田誠で、脚本が寺山修司。
怪盗ジゴマは戦前に人気だったキャラクターらしい。
北杜夫が書いてクレイジーが主演した怪盗ジバコしか知らん(ジバコがパロディなのだろうが)
和田誠のアニメーションと言えば昔のフジテレビのゴールデン洋画劇場のオープニングが思い出される。
あくまでヘタウマなイラストがメインなので、アニメーションとしては当然の様に紙芝居のレベル。まぁそれが味があって良いのかも知れないが。
ジゴマが女性から“歌”を盗み出し、探偵が追うという内容のミュージカル。
歌を盗むと言っても昨今の著作権に絡む様な盗難ではなく、あくまで女性から1曲奪い歌う能力を無くしてしまうというファンタジックな内容。
寺山修司が脚本との事で全体的に演劇っぽい。演劇場から始まり、緞帳の上げ下げ、舞台後の挨拶など意図的に演出してる。絵柄がフラットなのも演劇テイストには合ってるね。
絵の動くダイナミズムが無いので、アニメーションとしては「別に…」って感じ。