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パームビーチ・ストーリーのhasseのレビュー・感想・評価

パームビーチ・ストーリー(1942年製作の映画)
4.5
演出5
演技4
脚本5
撮影4
音楽4
技術4
好み5
インスピレーション5

プレストン・スタージェスによるスクリューボールコメディの代表作。別放題『結婚五年目』。

追う夫と追われる妻。妻は家賃も払えないほど稼げない夫に愛想をつかして逃げ出すが、心のどこかで未練があって追いかけてほしいと思っているっぽい。タクシーに乗る前にわざとらしく「パームビーチに行くの」と行き先言ってるし。

冒頭の夫妻が結婚することになった経緯(よくわからんが、本編に劣らず凄まじい出来事があったことだけはわかる)の見せ方でつかみはバッチリ。パームビーチへ向かう列車の中のシークエンスが最高! 狩猟クラブの連中が客室で自由に発泡し、歌いながら犬を総動員して妻を探しに練り歩くシーンは、私が見たコメディ史上五本の指に入る面白さ&トチ狂いっぷり。得たいのしれないオッサンどもが、前後見境なく猟銃をぶっぱなして雄叫びを上げる絵面が面白すぎてどうにかなりそうだった。こういうシーンに出会えるから、映画を見ることをやめられなくなる。
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