ヒラリー

悲愁物語のヒラリーのレビュー・感想・評価

悲愁物語(1977年製作の映画)
4.5
ポスターと映画の内容の振り幅大き過ぎて声出たわ。
ストーリーとしてはマザー!と通ずるものがあるけど私は断然こっちのが好き(宗教観にあまり理解がないのもあるけど)
途中までふ~~~~~ん?くらいの気持ちで見てたのに途中からめちゃくちゃ面白くなってラストも最高かよ~~~~状態…はぁー天才では…?

企業PRの為女子プロゴルファーれい子を優勝(彼女の努力の賜物)させ、そこからTVで売り出す
あっという間に人気者になるも近所の主婦たちのは鼻につくのか大不評
収録で訪れていた主婦の佳世が後に近所に住んでいた事を知りストーカーまがいな感じで絡んでいくのがめっちゃ好き。
ファンとスター、普通なら相手にされないの分かってるから当たり屋になる。自分の命惜しくないのか。
轢いたのは彼氏だけど迷惑も掛けたくないと一人で罪を背負う形で寄生されていく…
最初どなた様ですか?みたいな顔されてた佳世が我が強くなる様はめちゃくちゃ怖い。
そこから強請るんだけど金じゃなくて貴女といる私を売り込む。
私を見て、私を見て、私を見て。
れい子の友達の私、というステータス…
もはや本人なんてどうでも良くて、自分が一番得し、尚且つ相手を繋ぎ止めるだけ繋ぎ止めて搾取する。
佳世の狂気は加速して、れい子佳世の夫、ママ友にまで伝染する。
自分の家じゃないのに他人が他人を招いて、読書パーティーとは名ばかりの飲酒、豪邸鮨詰め状態
れい子の家に向かうまでの大名行列は圧巻、狂ってるとしか言いようがない。
そういや前に友達が友達(初対面)を勝手に呼んで我が家に泊めた事ある。
こういう人のプライベート土足で上がるような人大嫌いなんだわ(ブーメランかもしれないから教訓にします)
彼氏が途中から完全に空気と化してて、お前が!!!!!!!助けろや!!!!!!!!(何より轢き逃げした本人)(もうちょっと察して!!!)(でも助けない方が面白い)と思いつつ、事の成り行きを見てた。
ここ最近で一番神経を逆撫でされてキィーーーーーーーーーー!!!!!ってなったけどね、一番面白かった寄生ものでした。
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