クリストフォルー

ストリート・オブ・ファイヤーのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

4.2
日本での公開当時(1984年夏)ラジオなどで絶賛する声はあったのだが、それほど期待はしていなかった。本作以前に公開された「アウトサイダー」や「ランブルフィッシュ」が期待はずれだったが、とりあえず、ダイアン・レイン目当てで観に行った。当時は映画館の音響もまだ悪く(ドルビーやサラウンド導入以前)、フィルム上映での夜間シーンは不鮮明だったが、スクリーンに展開する世界に目を見張り、心を掴まれた。ヒロイン以外は見知らぬ出演者ばかりだったが、かえって映画に集中できた。いや、呑み込まれたというのが正確かも。自分が観たかった映画はコレだと思えた。
30数年後に、デジタル・リマスターでのリバイバル上映や爆音上映で、ふたたび”ロックンロールの寓話”を堪能できる日が来るなんて、何よりの贈り物だった。アメリカ人が評価してなかろうがかまわない。唯一無二の一作だ。
クリストフォルー

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