tabi

別離のtabiのレビュー・感想・評価

別離(2011年製作の映画)
4.0
誰もが悪人でもなく、各々の価値観で譲れないことや後ろめたいことが僅かにあって、それが掛け違っていく。

描写が淡白だったり、宗教観の違いもあったりして、軽く受け止めていたけれど、よくよく考えると、いずれも当事者にとっては人生や価値観を左右する出来事。
傍観者の視点で映しているから、どこか冷めた目で観れるけれど、双方の娘の視点に立つことを考えると辛い。

後半、父が娘に選択を委ねるシーンはあまりにも酷だったな。誰も娘の気持ちは完全に理解できない訳だけど、子供に取っての家族の崩壊って世界が揺らぐんだろうなと思う。
tabi

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