極楽蝶

細雪の極楽蝶のレビュー・感想・評価

細雪(1959年製作の映画)
4.0
良い作品ですねぇ。最初の内はなんだかボンヤリしていたけど中盤からクライマックスにかけての盛り上がりがスゴイ!
この「細雪」は、時代を戦後の日本に置いて、「細雪」という作品を通して日本の女性の価値観の転換を描いたのではないかなと感じました。高度成長期のそれ以前の価値観から大きく転換していく日本の女性像を見事に描いた作品だと感じた。そして、四姉妹それぞれに時代の象徴として設定されて次女(幸子・京マチ子)は戦前の価値観、四女(妙子・叶順子)は新しい日本の価値観、三女(雪子・山本富士子)はその間で揺れる社会、長女(鶴子・轟夕紀子)はほとんど出番がないので、ジョーカー的な役柄のような感じかなぁ。その中でも、重要なのは四女の妙子というのが、この「細雪」の特徴ですねぇ。
ところで、この作品で見逃してはならないのは、短い出演だけど雪子とお見合いをする船越英二さん(野村役)。インパクトあります!!
極楽蝶

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