ななし

ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録のななしのレビュー・感想・評価

4.5
この映画の存在自体は昔から知っていて、地獄の黙示録の製作時ドキュメンタリー映画ということで気になっていたのですが、DVDでは一切でていないのでその内容はネットで知ることしかできませんでした。

しかしつい最近になり地獄の黙示録のブルーレイBOXが販売されその特典としてこの映画が付属されていました、ネットなどの記事を掻い摘んで製作時の状況がとても酷いというのは知っていましたが、まさかここまでとは思いませんでした、散々噂にされていたマーロンブランドの天狗っぷりなども決してネット上の誇張などではなく本当に酷く笑ってしまいました。

監督は死ぬ思いでこの映画を何とか作り上げたようで編集作業もとても難航していた様子が伺えます、しかしながら終盤に渡るその様子を観ていると監督は何とかこの地獄のような場所が抜け出したいがために、作品として成立していないものを無理やり力技で編集してくっつけただけなのでは?と思ってしまいましたが、あの状況では無理もないと思わせてしまうぐらい酷い状況でしたし、それを含めて本編の地獄の黙示録の良さがあり、監督の心の葛藤がそのまま反映された映画なんだと新しい解釈をするきっかけになりました。

最後にコッポラ監督にとある事についてインタビューをするのですがその回答が的確すぎてビックリしました、これかなり前の映画ですよね?完全に監督が言った通りの未来になってます。ブルーレイBOXを買ってでも見る価値がある一本です。
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